2022.07.29 08:40
高知県の小学生、学テ算数4番目 中学は40番台、全国との差拡大
小中とも国語と算数・数学は2019年度以降、それまでのA問題(基礎知識)、B問題(知識活用力)を統合して出題している。
高知県教委によると、本県小学生の平均正答率は国語66・3%(全国平均65・6%)、算数65・7%(同63・2%)、理科63・0%(同63・3%)。算数は全国4番目(昨年度8番目)、国語は13番目(同7番目)で、理科は過去最高の17番目(前回24番目)となった。
本県中学生の平均正答率は国語67・1%(全国平均69・0%)、数学46・4%(同51・4%)、理科は46・5%(同49・3%)。国語は43番目(昨年度30番目)、数学は46番目(同38番目)、理科は43番目(前回42番目)だった。中学の平均正答率は近年、全国に近づきつつあったが、今回は差が開いた。特に数学ではマイナス5・0ポイントの差がついた。
この背景について県教委は「中学は新学習指導要領に基づく初テスト。教員の新要領の趣旨理解がまだまだ進んでおらず、授業改善が十分でなかったとみられる」とした。
本年度の学テは本県の公立280校(小学校178、中学校93、義務教育学校4、特別支援学校5)と国立の付属小中、私立の高知小が参加した。正答率などのデータに国、私立は含まない。
文科省は17年度から過度な競争を防ぐ狙いで、都道府県別の正答率は小数点第1位を四捨五入して発表しており、本県の全国順位は四捨五入した整数に基づく。県教委は学力向上の取り組み効果を周知するため、従来通り小数点第1位まで発表した。