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2022.07.28 08:35

朝青龍の勧めで、おいが相撲全国デビュー  明徳1年、ルブサンゴンボ【四国インターハイ】

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相撲歴1年足らずでインターハイの土俵を踏んだ明徳のルブサンゴンボ選手(高知市の県民体育館)

相撲歴1年足らずでインターハイの土俵を踏んだ明徳のルブサンゴンボ選手(高知市の県民体育館)

 大相撲の元横綱、朝青龍さんのおいっ子が、高知市で開かれている全国高校総体(インターハイ)相撲競技で全国デビューを果たした。叔父と同じ須崎市の明徳義塾高に通う1年のルブサンゴンボ選手(15)。相撲を始めて1年足らずだが、叔父譲りの身体能力で全国切符をつかみ、27日の体重別100キロ級個人戦に県代表で挑んだ。

 ゴンボ選手の父は朝青龍さんの兄で、日本で活躍した元プロレスラーのブルー・ウルフさん。大相撲の小結、豊昇龍はいとこになる。ゴンボ選手は中学から明徳に留学し、軟式野球部で白球を追いかけていた。そんなある日―。

 「相撲やってみろ! お前なら横綱になれる!」。中学2年の秋、朝青龍さんが声を掛けた。1年ほど悩んだ末、「やってみようという気持ちになった」と昨年秋に相撲道場の門をたたいた。

 185センチと長身ながら体の線が細く、最初は稽古に付いていくので精いっぱい。それでも少しずつ相撲を覚え、今年5月の県体で個人100キロ級を制し、インターハイ出場権をつかんだ。山本泰裕監督(32)によると、普段は厳しい朝青龍さんも、この時ばかりは電話口で喜んだそう。

 その後も力を伸ばし、今では稽古場で3年のエース、奥田史祐主将(17)に勝つことも。山本監督は「同じ血が流れているだけに、センスを感じる」と成長ぶりに驚く。

 四国インターハイと言えば、前回24年前の大会(相撲会場は徳島)で当時17歳の朝青龍さんが個人3位の快挙を達成。そのことも知っていたゴンボ選手は「優勝を狙っていた」という。

 自身初の全国舞台。「すっごい緊張した」と話すが、初戦は前まわしを取って前に出る得意の形で突破。続く一番は粘り腰を見せたものの敗れ、「めっちゃ悔しい!」と天を仰いだ。

 将来は「叔父さんを超える強い横綱になりたい!」。穏やかな表情はそうでもないが、この負けん気、強気はどこか叔父さんに似ている。(仙頭達也)

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