【動画】国道またぐ高架一夜で　香南市の南国安芸道路　巨大クレーンで架橋

2022.07.24 08:40

【動画】国道またぐ高架一夜で　香南市の南国安芸道路　巨大クレーンで架橋　　

高知新聞社

１本目の橋桁が架かると、国道５５号の景色が一変した（写真はいずれも香南市野市町東野＝森本敦士撮影）

　高知東部自動車道・南国安芸道路の延伸に向け、香南市野市町東野の香南のいちインターチェンジ（ＩＣ）で２２日夜、新設する高架部分が取り付けられた。長さ約５３・５メートルの橋桁を巨大クレーンでつり上げて設置し、わずか３０分ほどで国道５５号をひとまたぎする立体交差がお目見えした。

作業員がロープを引いて位置合わせ。微調整は人力だ

　２０２５年春に開通予定の香南のいちＩＣ―高知龍馬空港ＩＣ（南国市物部）間約３・５キロを結ぶ工事の一環。四国最大級（約５５０トン）のクレーンが投入され、幅約１・２メートル、重さ約７５トンの橋桁２本を設置した。

　作業中は国道が封鎖され、住民らがカメラを構えて見守る中、クレーンが橋桁をつり上げてゆっくりと運搬。作業員がロープを引いて慎重に位置を合わせ、１本ずつ置かれていった。

　高架が姿を現すと、住民らは「見慣れた景色が一晩でこんなに変わるとは」と驚嘆。土佐国道事務所の和田耕治副所長（４８）は「多くの人に関心を持ってもらえてありがたい。一日も早く開通できるよう努める」と話した。

　南国安芸道路は、高知龍馬空港ＩＣ―安芸西ＩＣ（仮称、安芸市馬ノ丁）間の約２１キロ。これまでに香南のいちＩＣ―芸西西ＩＣ（安芸郡芸西村西分）間の９キロが開通している。（深田恵衣）

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