2022.07.21 17:14
金融緩和を維持、米欧と違い鮮明 日銀総裁、政策変更を否定
金融政策決定会合後、記者会見する日銀の黒田総裁=21日午後、日銀本店
日銀は21日の金融政策決定会合で、現行の大規模な金融緩和策の維持を決めた。欧州中央銀行(ECB)は同日開く理事会で11年ぶりとなる利上げに踏み切る見通し。来週には米連邦準備制度理事会(FRB)も大幅利上げを決める見込みで、米欧の政策との違いが一段と鮮明となった。金利差拡大で円安が加速する懸念もあるが、黒田東彦総裁は記者会見で「金利を引き上げるつもりは全くない」と述べ、0・25%程度とする長期金利の上限も含めた金融政策の変更を否定した。
米欧中銀がインフレ抑制のための利上げを進める中、低金利で資産運用に不利な円は売られやすい。