2022.07.15 21:11
硬貨製造、過去最低の枚数に キャッシュレス決済が浸透
500円硬貨=2019年、大阪市の造幣局
財務省は15日、2022年度の硬貨の製造計画を8億1407万枚から6億2907万枚に減らすと発表した。硬貨の製造を担う造幣局が独立行政法人となり、03年度から現在の枠組みで製造し始めて以降、最低の枚数になるとした。キャッシュレス決済の浸透で硬貨の需要が減少していることが要因。
財務省は硬貨の需要動向を踏まえて、毎年計画を改定してきた。これまでの改定後の計画で最低だったのは11年度の8億268万枚だった。最高だったのは03年度の13億9005万枚で22年度計画の約2・2倍だった。
経済産業省の調査によると21年のキャッシュレス決済比率は初めて3割を超えた。