2022.07.12 13:35
九州北部豪雨10年で追悼 遺族「災害の教訓、後世に」
九州北部豪雨から10年の追悼行事で黙とうする参列者=12日午前、熊本県阿蘇市
九州3県で計30人が犠牲となった2012年7月の九州北部豪雨から10年となり、21人が死亡した熊本県阿蘇市は12日、仮設住宅の跡地で追悼行事を開き、遺族代表の白石勲さん(78)は「災害の教訓を忘れず、後世に伝え、命を守る行動を必ず実践する」と誓った。
冒頭、出席者60人ほどが黙とう。白石さんは父告雄さん=当時(87)=を亡くした。過去の水害時、告雄さんは「避難しろ」とよく言っていたといい「父が避難していれば命を落とさずに済んだ。今でも悔やまれる」と話した。
佐藤義興市長は「将来にわたり安全、安心に暮らせる地域の実現に取り組んでいく」と決意を述べた。