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2022.07.10 08:36

高知県佐川町の95歳女性、こつこつ造園20年 丹精込めたユリ見頃

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「ゆめガーデン」で咲き誇るユリと岡林佐与子さん(写真はいずれも佐川町庄田)

「ゆめガーデン」で咲き誇るユリと岡林佐与子さん(写真はいずれも佐川町庄田)


 高岡郡佐川町庄田に、95歳の女性がほぼ1人で20年ほどかけ造り上げた庭「ゆめガーデン」がある。季節ごとに多種多様な花々が咲き、今は色とりどりのユリが見頃。山に囲まれた華やかな庭はまるで桃源郷のようで、訪れた人たちを楽しませている。

 花園の主は越知町越知甲の岡林佐与子さん(95)。ガーデニングが長年の趣味で、腕を買われて町内外の民家の庭や「グリーンパークほどの」(吾川郡いの町)の花壇などを手掛けた経験もある。

 ゆめガーデンはもともと、建築会社を経営する長男の正明さん(72)が約20年前、資材置き場用に購入した土地。正明さんは「母がこつこつと、いつの間にか庭にして…。追い出された」と笑う。

あずまやからの眺めも美しい

あずまやからの眺めも美しい

 敷地は約1500平方メートル。同社が解体した民家の岩やれんがなども活用し、佐与子さんが円形や階段状などさまざまな花壇を造った。社員の協力で庭を一望できるあずまやも建てられている。

 現在は白やピンク、紫のユリのほか、アガパンサスやタイタンビカスなどが楽しめる。秋にはケイトウ、レウカンサなど、四季を通じ計約70種類の花々が咲き誇る。

 佐与子さんは雨の日以外は毎朝、庭まで正明さんに送ってもらう。草引きや剪定(せんてい)に汗を流し、夕方まであずまやに座って自慢の庭を眺めているという。足腰は少々弱ってきたそうだが、「来年は何を植えよう、あそこの花壇はこうしようとか、ずっと考えゆう」とまだまだ意欲は満々。「皆さんが見に来てくれるとうれしいです」と話している。

 ゆめガーデンは佐川町黒岩地区から越知町方面へ県道下山越知線を進み、バス停「楠原」を過ぎて南へ約100メートル入る。(楠瀬健太)

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