2022.07.08 13:47
高1自殺、遺族の請求棄却 いじめ巡り、東京地裁
東京地裁、東京高裁などが入る裁判所合同庁舎=東京・霞が関
東京都立小山台高校1年の男子生徒=当時(16)=が2015年に自殺したのは、学校がいじめを把握しながら対策を怠ったためだとして、母親が都に約9300万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁(清野正彦裁判長)は8日、請求を棄却した。
訴訟で母親側は、男子生徒が同級生に侮辱的な呼び方をされるなどのいじめを受けたと主張。学校のアンケートに悩みを書いたのに、学校側が適切に対応しなかったとした。都はいじめを否定し、自殺は予見できなかったと主張した。
訴状などによると、男子生徒は15年9月、JR中央線大月駅のホームから線路に飛び込み、特急電車にはねられ死亡した。