2022.07.07 15:57
ハイチ大統領暗殺1年、続く混乱 治安悪化、住民に嘆きも
ハイチの故モイーズ大統領(ロイター=共同)
【サンパウロ共同】カリブ海ハイチのモイーズ大統領が暗殺されて7日で1年がたった。地域の最貧国は政治の混乱が続き、治安も著しく悪化。昨年8月には大地震に見舞われて後任を選ぶ選挙のめどは立たず、現在も大統領は不在のままだ。住民は国際社会の支援がない限り現状から脱することはできないと嘆く。
モイーズ氏は昨年7月7日、私邸に押し入った武装集団に銃殺された。実行犯のコロンビア人の元軍人、米国在住のハイチ人医師やハイチの元上院議員ら40人以上が逮捕された。しかし脅迫などを理由に5人ほど担当判事が交代し公判が開始できず、詳細は明らかになっていない。