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2022.07.07 15:09

【シトウレイの街角スタイル研究所】 「2022年夏編」進化中の大人フェミニン

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 「これぞ東京大人お洒落女子!」のミサコさん。フリフリ袖などフェミニン要素とモード&グランジテイストを絶妙にミックス=6月、東京都内

◎東京大人お洒落女子白書


 シトウレイです、こんにちは! ストリートファッションウオッチャーの私、実は何を隠そう「東京大人お洒落女子ウオッチャー」でもあります。今夏は彼女らのスタイルに大きな変化を見たので「東京大人お洒落女子白書2022」と称し、彼女らの最新動向をお届けします!


 私見ですが、10代からおしゃれを存分に楽しんできた女性は、30代も半ばを過ぎるとおしゃれの方向性が大きく二つに分かれます。一つはベーシックで、上質な、長く着られるものを丁寧にそろえていくという方向性。バーバリーのトレンチコートやエルメスのバーキン(バッグ)といったご存じアイテムを「そろそろ私も…」と買ってみたり、質の良いシンプルで長く使えそうなTシャツやパンツを、少し高くてもそろえたりします。


 もう一つはトレンドを追うのではなく、トレンドを「つくり出す」という方向性。トレンドという外からの「情報」ではなく、自分の内側から「欲しいアイテム」「着たいスタイル」が湧き起こる人たち。


 「大人お洒落女子」は、私の定義では断然、後者。守りに入らず、自己刷新をたゆまなく続け、情報には惑わされず、自分軸でファッションを楽しむ傾向が顕著。例えば18年頃。彼女らは背中や首筋から胸元にかけてのデコルテを堂々と出し始めました。エロやセクシー、モテ&愛され系とは真逆の「自立した女性」像を思わせる肌の露出は、あまねく女子の支持を得、露出ファッションは今やフツーのおしゃれな女性のデフォルトに。そして次のチャレンジを始めたのです。それは「大人フェミニン」!


 具体的には、フリルやリボンといったフリフリヒラヒラディテール、レースやオーガンジーなど透け感のあるロマンチックアイテムを、「彼女らならでは!」のやり方で、チャレンジしているようなのです。


 そのポイントは「ハイブリッド」。フェミニン×モード、フェミニン×グランジ(古着の重ね着など、少しくたびれた雰囲気のスタイル)など、フェミニンをさまざまな方向に展開。「イタイ大人と思われやしないか」「コンサバすぎて詰んだスタイルになってはいないか」といった、大人女子がフェミニンスタイルを取り入れて不安になりそうなポイントを完全に払拭した、攻めの姿勢を感じます。


 アクセサリーについてもリサーチしました。「お洒落女子はジャラ付けしがち」な傾向がありますが、それに拍車がかかり、バングルは鈍器になりそうなほど重めに。指輪もどこまでつければ気が済むの…と途方に暮れるほど。「アクセサリーは盛る」という傾向は、拡大基調とみられます。


 ほかにもまだまだお伝えしたいことは多々あれど今日はこの辺で。またお会いしましょう!(ストリートスタイルフォトグラファー、写真も)



 シトウ・レイ 石川県生まれ。早稲田大卒。雑誌で写真家として活動を始め、日本を代表するストリートスタイルフォトグラファーとして国内外で高い評価を得る。現在は、ファッションナビゲーターとしてテレビやラジオ、講演など幅広く活動する。

(c)KYODONEWS

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