2022.07.05 19:30
世界18億人に洪水リスク 低中所得国が深刻、日本も
大雨で浸水した道を、弟を背負って歩く少女=6月、インド北東部アガルタラ郊外(ロイター=共同)
「100年に1度」レベルの洪水が起きると浸水が15センチを超える恐れがある地域に、世界で約18億人が暮らしているとの分析を世界銀行などのチームが5日までにまとめた。このうち約16億人は低中所得国に集中しており「悲惨な影響を及ぼす」と警告した。日本でも約3600万人がこうした洪水のリスクにさらされているという。
15センチの浸水でも経済活動や暮らしに混乱が生じるほか、洪水リスクに直面する人口は「将来、気候変動の影響でさらに増える」と予測し、対策が急務だと訴えた。
日本など188カ国が対象の研究。洪水リスクがある地域の人口を算出、貧困度合いを加味し分析した。