2022.07.05 08:29
台風4号、高知県内は7/5夜まで大雨警戒 四万十町で91ミリ
台風は4日午後9時現在、中心気圧996ヘクトパスカル、中心付近の最大風速18メートル、最大瞬間風速は25メートル。勢力は強くないものの、高知地方気象台は「湿った空気が流れ込むため大雨には十分な警戒が必要」として、土砂災害や低い土地の浸水、河川氾濫への注意を呼び掛けている。
5日に予想される1時間雨量は、県全域の多いところで50ミリ。5日午後6時までの24時間雨量は250ミリで、その後の24時間は100~150ミリと予想されている。
4日に観測された時間雨量は、高岡郡四万十町の窪川で観測史上最大の91ミリ、室戸岬で87・5ミリの猛烈な雨となった。同気象台は午後10時半までに、土佐清水市に洪水警報、高岡郡中土佐町と四万十町に大雨警報、四万十市と幡多郡黒潮町に大雨・洪水警報を発表した。また黒潮町は、蛎瀬川が避難判断水位を超えたため、午後6時に周辺地区への避難指示を出した。
雨の影響で、土佐くろしお鉄道の中村・宿毛線とごめん・なはり線、JR土讃線、予土線が一部運休した。
5日も、中村・宿毛線と、ごめん・なはり線の安芸―奈半利間で始発から運転を見合わせるほか、JR土讃線も高知―窪川間の特急と須崎―窪川間の普通列車を始発から見合わせる。予土線は天候回復後に線路の安全を確認した上で運転を再開するという。(八田大輔)