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2022.07.05 08:44

国重文「山中家住宅」修復完了 2年ぶり見学可能に 高知県いの町本川

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茅葺き屋根を葺き替えるなど修復作業が終わった山中家住宅(写真はいずれもいの町越裏門)

茅葺き屋根を葺き替えるなど修復作業が終わった山中家住宅(写真はいずれもいの町越裏門)

 吾川郡いの町本川地域の国重要文化財「山中家住宅」(越裏門)の修復作業がこのほど終わり、2年ぶりに一般見学ができるようになった。山々に囲まれた真新しい茅葺(かやぶ)き屋根の家屋は風情たっぷりで、町担当者は「ぜひ気軽に立ち寄ってほしい」と呼び掛けている。

 山中家住宅は約140平方メートルの平屋で、江戸時代半ばに建てられたとされる。1972年に重文指定され、2020年3月に所有していた個人が町に寄付した。ただ屋根が雨漏りするなど傷みは激しく、耐震強度も不足していたため町が修復を計画。同6月から一般見学を中止していた。

いろりが残る内部も改装された

いろりが残る内部も改装された

 修復は同11月に着工。屋根を全面葺き替えたほか、老朽化した木製の壁や床を補修し畳も張り替えた。また壁の内外に構造用合板や補強具を設置するなど耐震化。今年5月末に作業を完了させた。総事業費は7724万円で、町負担は2703万円。

 見学は予約不要で自由にできる。町担当者は「普段は雨戸を閉めているが、開けて入ることができる。質問などがあれば対応する」としている。問い合わせは町本川教育事務所(088・869・2331)へ。(谷川剛章)

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