2022.06.21 20:11
被爆地の心、受け止めて 広島と長崎両市長に共感
核兵器禁止条約の第1回締約国会議に出席する各国政府関係者ら=21日、ウィーン(共同)
【ウィーン共同】ウィーンで21日始まった核兵器禁止条約の第1回締約国会議では、広島、長崎両市長が登壇し「被爆地の心を受け止めてほしい」と訴えた。各国の代表団や市民団体は共感の拍手を送り、会場は活気に包まれた。ただ唯一の戦争被爆国である日本政府は不参加で、被爆者は「世界の期待を裏切っている」と批判した。
議長を務めたオーストリア外務省のクメント軍縮局長は冒頭で参加者への感謝を述べ、特に広島、長崎の被爆者や核実験被害者らへの謝意を強調した。民族衣装や和服姿の人も見られた。
松井一実広島市長と田上富久長崎市長は、ロシアによる核兵器使用への危機感をにじませた。