2022.06.21 20:08
核禁会議、日本不在で開幕 被爆者参加、軍縮履行迫る
21日、ウィーンで開幕した核兵器禁止条約の第1回締約国会議。画面は議長でオーストリア外務省軍縮局長のクメント氏(共同)
【ウィーン共同】核を非人道兵器として史上初めて違法化した核兵器禁止条約の第1回締約国会議が21日、オーストリアの首都ウィーンで始まった。唯一の戦争被爆国、日本は参加を見送った。核軍縮推進派諸国は広島、長崎の被爆者らを迎え、ロシアのウクライナ侵攻で高まる核の脅威の緩和や軍縮履行を保有国に迫り、廃絶の具体策を協議する。
広島市の松井一実市長は「条約の壮大な目標が達成されることは被爆者の切実な願い」と強調した。長崎市の田上富久市長はウクライナ情勢に言及し「核兵器が再び使われるリスクがある」と警告。「絶対に使わせないという共感を世界中に広げていこう」と訴えた。