2022.06.20 11:05
経済安保、警察大で初研修 「アウトリーチ活動」学ぶ
警察庁が全国の警察から担当者を集めて行った経済安全保障の研修=20日午前、東京都府中市の警察大学校
外国スパイによる企業や研究機関からの先端技術流出を防ぐため、警察庁は20日、警察大学校(東京都府中市)で、都道府県警の担当者に経済安全保障の研修を行った。全国の担当者を集めた研修は初めて。経済安保は政府の重要課題で、警察も手口や対策を共有して対応を強化する。
スパイは偶然を装った従業員への接触や共同研究名目で技術を盗もうとするとされる。企業などにこうした手法を教え、対策を助言する取り組みは「アウトリーチ活動」と呼ばれる。警察庁は昨年、全国の警察に担当者を置くよう指示した。
研修は5日間で、警部ら約80人が参加した。