2022.06.17 13:12
WTO、食料危機対応で合意 6年半ぶりに閣僚宣言採択
【ジュネーブ共同】世界貿易機関(WTO)の閣僚会議は17日、「閣僚宣言」を6年半ぶりに採択し閉幕した。ロシアによるウクライナ侵攻で懸念される食料危機への対応を盛り込み、食料不足の発展途上国への配慮から、WTOルールに則していない輸出規制を実施しないことも確認した。
水産資源の乱獲を助長していると批判される漁業補助金の在り方についても協議が進展し、部分的に合意した。新型コロナウイルスのワクチン特許使用に関しても途上国が利用しやすくした。
食料危機対応では、飢餓の終結や食料安全保障に向けた取り組みを進展させることでロシアを含む加盟164カ国・地域が合意した。