2022.06.16 16:40
日銀、円安や資源高の影響点検 決定会合、政策修正を慎重に議論
日銀本店=東京都中央区
日銀は16日、2日間を予定している金融政策決定会合の初日の討議を行い、急速に進む円安や資源高が日本経済に与える影響を点検した。景気下支えのため、現行の大規模な金融緩和策を維持する公算は大きい。ただ物価上昇を招く「悪い円安」との不満が国民に募っており、円安是正のため政策を修正する必要があるかどうか慎重に議論し、17日に判断する。
外国為替市場では15日に一時、1ドル=135円台後半と約24年ぶりの円安水準を付けた。米連邦準備制度理事会(FRB)は15日、0・75%の大幅利上げを決定。日本の長期金利が相対的に低くなることで円が売られやすくなっている。