2022.06.16 16:30
巨大掛け軸の修復目指す、西大寺 目標額500万円の寄付募る
奈良市の西大寺にある巨大な掛け軸の仏画「五大尊像」(同寺提供)
奈良市の西大寺が一辺約7メートルの巨大な掛け軸を修復するためのクラウドファンディングを始めた。目標額は500万円で、寄付額に応じて修復完成時の法要招待などの特典がある。同寺の辻村泰範執事長は16日に会見し「修復を完成させたい」と呼びかけた。募集は7月31日まで。
掛け軸は仏画の「大日三尊像」「五大尊像」。江戸時代の製作とされ、赤や青、緑の色彩が鮮やかに残っている。一部折り目が裂けており、3月から「なら歴史芸術文化村」(奈良県天理市)で調査、修復作業を始めた。2年後に完了する見通し。
掛け軸は2020年に寺の関係者が確認していたが、そのままになっていた。