2022.06.15 22:42
欧州中銀、南欧国債支援 資産再投資に「柔軟性」
【ジュネーブ共同】欧州中央銀行(ECB)は15日に臨時の理事会を開き、新型コロナウイルス対策の緊急資産購入制度の運用を見直し、「柔軟性」を持たせると発表した。保有する債券が満期を迎えた際に、財政基盤が相対的に脆弱なイタリアやスペインなど南欧諸国の国債へ再投資することで、支援するとみられる。
ECBは9日の理事会で、7月1日に量的金融緩和策を終えることを決定した。7月に主な政策金利を0・25%引き上げ、9月に追加利上げする方針も示した。これを機に南欧諸国の国債価格が急落(利回りは急上昇)しており、対応を求める声が上がっていた。