2022.06.12 08:40
路面電車に鉄道、バス… 明治期以降の県内交通の写真展示 高知市で7/22まで
1960年ごろの高知駅前。タクシーが並び、モニュメントには歓迎のメッセージが見える(写真はいずれも龍馬の生まれたまち記念館提供、一部個人蔵)
1968年ごろの播磨屋橋交差点
大正末期の高知市の新京橋。人力車がタクシーのように待機する
県内では1904(明治37)年、高知市で路面電車が開通。20年後の3月には旧国鉄の蒸気機関車が須崎―日下(高岡郡日高村)間を結び、8カ月後には高知市まで延びた。大正時代にはバスも走り始めるなど、じわじわと公共交通網が広がっていった。
同館では県民に提供してもらった古い写真を使い、さまざまな企画展を開催。今回は、交通にまつわる写真を展示した。
電車やバスはもちろん、明治時代に医師が往診に使っていた馬、タクシー代わりの人力車、五台山のロープモノレールやフェリーなどなど、平成時代までの写真がずらり。さまざまな乗り物の切符や時刻表、旧国鉄の車掌の制服も並んでおり、学芸員の森本琢磨さん(40)は「若い方には新鮮で、年配の方には懐かしい内容。親子や世代間の交流にもつながればうれしい」と話していた。
午前8時~午後7時(最終日は午後5時まで)。7月12日は臨時休館。入館料300円、高校生以下無料。問い合わせは同館(088・820・1115)へ。(新妻亮太)
大正末期から昭和初期ごろ、高知市の上町周辺。路面電車が走る。
鏡川に架かる鉄橋を蒸気機関車が行く。1930年ごろ、高知市上本宮町の対岸辺りで撮影されたとみられる。
五台山で運行していたロープモノレール。1969年ごろの撮影。
建設中の浦戸大橋。1971年ごろの撮影。