2022.06.08 17:05
5月の倒産、2カ月連続増 資金繰り支援の返済影響
東京商工リサーチが8日発表した5月の全国企業倒産(負債額1千万円以上)は前年同月比11・0%増の524件となり、2カ月連続で前年実績を上回った。倒産抑制に貢献してきた新型コロナウイルス関連の資金繰り支援策の導入から2年余りが過ぎ、返済の始まった企業が増えていることなどが影響した。
負債総額は48・2%減の873億8千万円。前年5月に大型倒産があった反動で大幅に減った。
新型コロナ関連倒産は54・0%増の191件と急増。資金繰り支援の返済が重荷になったり、支援の副作用で過剰な債務を抱えてしまったりした企業が倒産を選ぶケースがあるという。