2022.06.07 21:28
ノリ生産者の自由競争を阻害か 出荷巡り有明海の漁連や漁協
有明海で養殖ノリの種付け作業が始まり、海面に広がったカラフルなノリ網=昨年10月、佐賀市沖(共同通信社ヘリから)
九州の有明海で養殖されるノリの出荷を巡り、公正取引委員会が福岡、佐賀、熊本3県の漁連や漁協に独禁法違反の疑いで立ち入り検査した問題で、漁連や漁協が生産者独自のルートでの販売を認めず、自由な競争を阻害していた疑いがあることが7日、関係者への取材で分かった。
関係者によると、漁連や漁協では組合員に、生産物の全てを漁協や販売事業を行う関係団体に出荷させる「全量出荷」を求めていた疑いがある。
近年では、生産者がインターネットを介して小売業者などと直接取引するケースも増えていたが、全量出荷の強要によって、販路が制限されていたとみられる。