2022.06.07 08:51
穀物輸出、第三国の護衛案を協議 ウクライナ、大量に滞留
記者団に語るウクライナのゼレンスキー大統領=6日、キーウ(大統領府提供・ゲッティ=共同)
【キーウ共同】ロシアの黒海封鎖によりウクライナの穀物輸出が滞留している問題で、ゼレンスキー大統領は6日、第三国の軍艦の護衛によって黒海から輸出できないか英国やトルコと協議していると明らかにした。現在2200万~2500万トンが滞留している状態で、秋までに約3倍の最大7500万トンに上る恐れがあると説明した。
穀物輸出の滞留はウクライナの財政悪化に加え、アフリカなどを中心に深刻な食料不足を招いており、調整が本格化する。滞留の原因がウクライナ側にあると主張するロシアもトルコと協議の意向を示しており、穀物輸出を巡る駆け引きが展開されそうだ。