2022.06.06 18:22
震災の記憶を連携して伝承、宮城 民間と自治体で新組織
宮城県石巻市で開かれた、震災伝承の連携組織設立に関する説明会=6日午後
宮城県は6日、東日本大震災の記憶や教訓を国内外に効果的に発信するため、伝承活動に取り組む民間団体や市町村が官民で連携する組織を9月に設立すると明らかにした。震災伝承の担い手育成や被災地ツーリズムの整備に特化した体制づくりを目指す。
石巻市の伝承施設で開いた説明会で方針を示した。オンラインも含め約70人が参加し、県復興支援・伝承課の伊藤崇宏震災伝承班長は「記憶の風化は深刻。世代を超えて伝えるため、多様な主体による連携が必要だ」と述べた。
新組織には、自治体や民間団体の他、大学や企業も加わる。県が事務局となり、情報共有や担い手育成のための研修会を開催する。