2022.06.02 14:47
避難支援者保険を発売へ、業界初 損保ジャパン、市町村向け
東日本大震災から10年を前に、津波を想定して行われた避難訓練。自力避難が難しい高齢者をリヤカーに乗せ高台に向かった=2021年3月、岩手県大槌町
損保ジャパンは2日、業界初となる「避難支援者保険」を6月中に発売すると明らかにした。市区町村を保険加入者とし、災害時に高齢者や障害者の避難を手助けしている地域住民が負傷したり、他人にけがを負わせたりした場合に保険金を支払う。自力避難が難しい「災害弱者」のサポートに地域住民が安心して従事できるようにする。
年間保険料は支援者数で変動するが、人口15万人規模の自治体で50万円程度と想定。高齢者や障害者らが乗った車いすを、支援者が誤って転倒させ、けがを負わせたり、他人の物を壊したりした際も保険金が出る。