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2022.06.02 08:00

小社会 線状降水帯予報

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 四季のある気候と日本人の感性からか、雨にまつわる日本語は多い。天が破れたような豪雨は「破雲雨」。岡山では夏に降る小雨を「汗疹(あせも)枯らし」。お天気博士、故倉嶋厚さんらの編著「雨のことば辞典」には1200近い言葉が並ぶ。

 近年の言葉として「ゲリラ豪雨」にも触れている。50年余り前からあるマスコミ用語だが、新語・流行語大賞の上位に入ったのは2008年のこと。それだけ「かつて経験したことがない」気象が増えたということだろう。

 本紙で「線状降水帯」は10年前に初めて使っている。積乱雲が次々と発生して長時間、同じ場所に居座り続ける強い降水域。あの雨雲レーダーからいつまでも消えない、赤い舌のような不気味さは’98高知豪雨もそうだった。

 きのうから気象庁が、その半日前予報を始めた。線状降水帯は発生の仕組みに不明な点が多く、予測は難しいとされてきた。案外早かった予報の実用化は、毎年のように悲劇を生む豪雨災害に対する危機感の大きさと映る。

 今のところの課題は精度になる。検証では予測した地方で発生した的中率は4分の1程度で、あとは「空振り」。3回に2回ほどの「見逃し」もあったという。ただ、情報に注意を払えば備える時間もできる。少なくとも空振りは恐れない心構えが必要になりそうだ。

 6月、梅雨入りも近い。「荒梅雨」や「梅雨出水(でみず)」という言葉もある。警戒は怠らぬようにしたい。


6月2日のこよみ。
旧暦の5月4日に当たります。ひのえ いぬ 八白 友引。
日の出は4時57分、日の入りは19時11分。
月の出は6時43分、月の入りは21時47分、月齢は2.6です。
潮は中潮で、干潮は高知港標準で1時10分、潮位95センチと、13時34分、潮位16センチです。
満潮は6時39分、潮位171センチと、20時23分、潮位165センチです。

6月3日のこよみ。
旧暦の5月5日に当たります。  ひのと ゐ 九紫 先負。
日の出は4時56分、日の入りは19時12分。
月の出は7時35分、月の入りは22時32分、月齢は3.6です。
潮は中潮で、干潮は高知港標準で1時43分、潮位98センチと、14時10分、潮位22センチです。
満潮は7時11分、潮位166センチと、21時01分、潮位160センチです。

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