2022.06.01 18:02
大学進学率、地域差が最大3倍 厚労省資料、改善急務
生活保護世帯の高校生の大学などへの進学率について、都道府県別で最大3倍近く地域差があることが1日、分かった。市民団体が厚生労働省の開示資料を分析した。困窮家庭を支援する団体や大学が近くに少ないといった違いによって地域差が生じているとみられる。経済的負担が重いことから全世帯平均に比べて低い進学率の解消に加え、地域差の改善が急がれる。
厚労省は生活保護世帯の大学進学率の全国平均を公表しているが、都道府県別は発表していない。研究者や自治体の生活保護ケースワーカーらでつくる市民団体「生活保護情報グループ」が厚労省に情報公開請求し、進学率をまとめた。