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2022.05.31 08:37

高知市「乗り換え型」交通10月導入 春野・鏡・土佐山 タクシー→拠点→バス

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 公共交通網の再構築を進める高知市は10月から、バス路線と予約制の乗り合いタクシー(デマンドタクシー)を組み合わせた「乗り換え型交通」を、春野と鏡、土佐山の3地域に導入することを決めた。市南部と北部のスーパーなどに乗り換え拠点を設け、住民らは自宅からタクシー、拠点からはバスで目的地に向かう。

 乗り換え型は路線バスの時刻表に応じて、タクシーが各拠点に着く時刻が設定されており、住民らはその1時間前までに電話でタクシーを予約すると自宅まで迎えに来てくれ拠点へと向かう。

 住民らは拠点のあるスーパーで買い物をしたり、そこから路線バスで目的地に向かったり。帰りも事前にタクシーを予約しておけば、拠点から自宅まで送ってもらえる。

 タクシー料金は、春野が200~300円、鏡と土佐山は300~800円。市は正規料金との差額をタクシー会社に補助する。「現行バス路線を維持するより公費負担を抑えられる」(市交通戦略課)という。

 春野は、「サンシャインヴィアン」「サニーマート瀬戸店」「JAはるの」「サンシャイン弘岡店」の4カ所に拠点を設置。鏡、土佐山は日曜・祝日のみ、市北部のスーパーなど数カ所に設置する見通し。

 とさでん交通は10月の導入とともに、春野の「ハビリセンター―JAはるの」間の土日祝の便を廃止し、平日も減便する。逆に、要望のあった系統を新設するなどし、現行の県内79系統を71系統に集約する。

 県交北部交通は、鏡、土佐山の日曜・祝日の運行をやめる。

 春野では現在、運行ルートを固定した乗り合いタクシーを導入中。10月からは、地域内なら自宅など希望する場所でタクシーの乗り降りができる。鏡と土佐山では、バス停までの乗り合いタクシーが走っている。

 30日の市地域公共交通会議で、10月からの「乗り換え型」導入が承認された。今後、3地域のタクシーの時刻表などを検討し、住民説明会などを開いて周知を図る。(新妻亮太)

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