帰還困難、６月１２日に初解除　原発事故１１年、居住再開へ

2022.05.16 16:51

帰還困難、６月１２日に初解除　原発事故１１年、居住再開へ

高知新聞社

　福島県葛尾村の特定復興再生拠点区域

　東京電力福島第１原発事故で住民の避難が続く帰還困難区域（約３３７平方キロ）のうち、福島県葛尾村の特定復興再生拠点区域（復興拠点、０・９５平方キロ）の避難指示が６月１２日に解除されることになった。国、県、村が１６日、村内で共同記者会見し発表した。帰還困難区域を巡っては２０２０年３月にＪＲ常磐線の線路や駅周辺が解除されたが、事故から１１年を過ぎ、住民の居住再開につながる初の解除となる。

　全村避難を強いられた葛尾村は、１６年６月１２日に帰還困難区域を除く大部分の避難指示が解除。篠木弘村長は記者会見で「同じ６月１２日に解除することで合意に至った」と説明した。

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