2022.05.10 08:36
FRB、米経済悪化を警戒 物価高や金利、混乱要因に
米連邦準備制度理事会(FRB)本部ビル(AP=共同)
【ワシントン共同】米国の中央銀行に当たる連邦準備制度理事会(FRB)は9日、半年に1度の金融安定報告書を公表した。物価高や米金利上昇、ロシアのウクライナ侵攻などが金融市場の混乱要因だと指摘。新型コロナウイルス流行初期といった例ほどではないものの「突然の著しい悪化リスクは、通常より高い」と警戒感を示した。
米国では3月の消費者物価指数が前年同月に比べて8・5%上昇。40年3カ月ぶりの上昇率を記録し、FRBが大幅な利上げに踏み切っている。
報告書では予想を超えたさらなる物価高騰や、米国内のさまざまな金利が急上昇する事態に懸念を示している。