社長、地元協議会会長辞任　観光船の安全ルール強化

2022.05.09 05:48

社長、地元協議会会長辞任　観光船の安全ルール強化

高知新聞社

「知床遊覧船」の桂田精一社長＝７日、北海道斜里町

　北海道・知床沖の観光船沈没事故で、運航会社「知床遊覧船」（斜里町）の桂田精一社長（５８）が、同社を含む地元観光船業者４社でつくる協議会の会長を辞任していたことが９日までに、関係者への取材で分かった。協議会には単独での運航禁止を考える社もあり、ルール整備も含めて安全対策を強化した上で、営業再開を目指している。

　関係者によると、５月に開かれた事故後初めての会合で、桂田社長が電話で辞任を申し出た。ウトロ漁港で営業する４社は事故の際に救助し合えるよう、複数船が同時に運航することが慣行。知床遊覧船は今季、他社に先駆けて営業を始め沈没時は近くに他の船がいなかった。

(c)KYODONEWS

国内・国際 N主要 N社会