2022.05.04 18:15
津波犠牲者捜索も「慰霊」 沖縄戦遺骨収集の男性
木村汐凪さんの捜索時の写真を背に講演する具志堅隆松さん=4日午後、福島県大熊町
沖縄戦の遺骨収集を続ける那覇市の市民団体「ガマフヤー」代表の具志堅隆松さん(68)が4日、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故で被災した福島県大熊町で講演した。津波で犠牲になった同町の木村汐凪さん=当時(7)=の捜索に協力しており「(捜索で)犠牲者に近づこうとする気持ちと行動自体が慰霊だ」と語った。
具志堅さんは、沖縄戦の激戦地では戦後77年の今も、旧日本軍の陣地跡やガマ(自然壕)から遺骨や遺品が出てくると説明し「遺族の元に返したい」と強調。大熊町でも同じ気持ちで向き合っていると述べた。