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2022.05.04 08:45

【牧野植物園】意外にゆったり―高知ウィズコロナ連休(4)

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そよ風が吹く中、のんびり草花を楽しむ来園者 (高知市の県立牧野植物園=写真はいずれも森本敦士撮影)

そよ風が吹く中、のんびり草花を楽しむ来園者 (高知市の県立牧野植物園=写真はいずれも森本敦士撮影)

 大型連休もいよいよ後半へ。県立牧野植物園(高知市五台山)には3日、柔らかな日差しが注ぎ込んだ。牧野富太郎博士がモデルのNHK連続テレビ小説「らんまん」の来春放送が決まり、さぞかしどっと混むかと思いきや、意外と穏やかな〝七分咲き〟。広い園内で親子連れらがゆったり過ごしている。

 「牧野先生は神!」。午前11時、兵庫県から来た中村正子さん(62)、敏秋さん(64)夫妻は、高知新港の臨時駐車場に着くなり熱く語りだした。ともに大学で植物を学び、牧野博士の本を読み、業績と「自由人っぷり」を深く愛する。
牧野博士と同じポーズで「はい、チーズ!」

牧野博士と同じポーズで「はい、チーズ!」


 朝ドラ決定を友人と祝い合ったほどだが、実は同園は初めて。「3回も来たけど全部、休園日だった。今日は閉園までいるかもねっ」。テンション高くシャトルバスに乗り込んだ。

 2月の朝ドラ決定以降、同園には1日に2500人以上が訪れたことも。連休中は臨時駐車場を80台から300台に増やして臨んだが、県民が混雑を避けているのか、来園者は400~1700人台。最多の3日も1872人だった。

 「思ったよりのんびり、という感じ」(同園)。その分、駐車場には四国や近畿、北陸など県外ナンバー車がずらり。園内で弁当を広げたり、牧野博士のパネル横でポーズをとったり、ハイキングをしたりして思い思いに草花と触れ合った。
緑をめでながらピクニックを楽しむ家族連れら

緑をめでながらピクニックを楽しむ家族連れら


 「おばあちゃん、はいチーズ!」。愛媛県の3世代9人は、ルピナスやチューリップを背景にわいわいと記念撮影。喜寿祝いで来たという二名由美子さん(77)は、「お花も孫の成長も見られて、うれしいねぇ」。

 木陰のベンチで休んでいた徳島県の30代女性は、目の前を駆け回る娘(5)の保育園が何度も休園になったという。「正直、まだ人混みは怖くて…。ここは屋外だし、草花に囲まれてリフレッシュになると思って連れてきた」と目を細めた。

 華やかな園内も、来園者はコロナ前のまだ7、8割。放送の始まる来春に向け、花々も来場者の笑顔も「らんまん」へと近づく。(山崎彩加、浜田悠伽、加藤風花)

高知のニュース 高知市 新型コロナウイルス 催事・イベント 牧野富太郎

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