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2022.05.03 16:24

「意志継ぎ、風化させない」 朝日新聞阪神支局襲撃から35年

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 小尻知博記者の遺影に手を合わせる女性=3日、兵庫県西宮市の朝日新聞阪神支局

 1987年に朝日新聞阪神支局(兵庫県西宮市)で記者2人が散弾銃で殺傷された事件から3日で35年となり、亡くなった小尻知博記者=当時(29)=の遺影を掲げた祭壇が支局内に設けられた。追悼に訪れた市民らは「事件を風化させないよう小尻さんの意志を継ぎ伝えていく」と誓った。


 事件当時、阪神支局で上司だった折井邦生さん(78)は「(小尻さんは)弱者の側に立ち、熱心に取材を続け、骨太の記事を書いていた」と振り返った。連絡を受け駆け付けると、ともに撃たれた同僚の犬飼兵衛さん=2018年に73歳で死去=があおむけに倒れ、周囲が騒然としていた光景を鮮明に覚えているという。

(c)KYODONEWS

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