2022.04.30 19:09
核の被害「国境超え連携を」 広島の原爆資料館で映画上映会
広島市の原爆資料館で講演する明星大の竹峰誠一郎教授=30日午後
広島市の原爆資料館で30日、マーシャル諸島の核実験被害者を取り上げたドキュメンタリー映画「ニュークリア・サベージ」の上映会があった。核被害を研究する明星大の竹峰誠一郎教授が講演し「被爆地は広島、長崎で終わりではない。被害を訴える世界の人々の存在に目を向け、国境を超えて連携していかなければならない」と訴えた。
竹峰氏は1946~58年に米国による核実験が行われたマーシャル諸島で調査を続け、核被害の実態を明らかにした。現在も放射能汚染のため居住できない島があり「住民は動物実験のように扱われた上、『核の難民』となった。被ばくの問題だけでは語れない」と指摘した。