2022.04.30 15:06
西日本豪雨の伝承施設が完成 広島・坂町「風化させず」
西日本豪雨で大きな被害があった広島県坂町に完成した「災害伝承ホール」=30日
2018年7月の西日本豪雨で多くの犠牲者が出た広島県坂町に、災害の教訓を伝える町立の「災害伝承ホール」が完成した。災害時の一時避難場所も兼ねる。30日、ホール前で開館式が開かれ、参加者約50人が「災害の歴史を風化させない」と決意を新たにした。
西日本豪雨では、坂町全域で土石流や川の氾濫が発生。災害関連死を含め20人が死亡し、1人が行方不明となっている。
ホールは鉄筋平屋建てで、約148平方メートル。特に被害が大きかった小屋浦地区の公園に整備された。過去の災害や町の地形などを解説するパネルや、被災直後の写真数十点を展示。研修施設としても利用できる。