2022.04.28 19:56
三菱電機、検査不正継続は遺憾 社長「故障考えていない」
三菱電機の漆間啓社長は28日の記者会見で、今月発表した変圧器の検査不正に関し、風土改革に取り組んでいる中で「3月まで継続していたことは誠に遺憾だ」と述べ、謝罪した。変圧器は一定の検査基準を上回っているなどとして「即座に故障が発生するとは考えていない」と説明。修理や交換は、顧客と相談して対応するとした。
漆間氏は昨年7月に発足した調査委員会の全社的な調査に協力し「全容解明に全力で取り組む」と強調。結果を踏まえ、経営陣の処分を検討する考えを示した。
問題の変圧器は兵庫県赤穂市の工場で製造された3384台。鉄道や電力会社に納入し、原子力発電所にも使われていた。