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2022.04.28 11:50

粗雑な作りのガストーチにご用心

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~購入時、使用時に気を付けるポイント~

2022年4月28日
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)

 
粗雑な作りのガストーチにご用心
~購入時、使用時に気を付けるポイント~

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202204270570-O1-rF9XLcao
  ガストーチから漏れたガスに引火 
 
 
 ガストーチはキャンプやバーベキューでの火おこしといったアウトドア用だけでなく、あぶり料理用の調理器具としても人気があり、近年、広く使われるようになっています。しかし、その一方でガストーチによる事故が増加しています。
 そこで、独立行政法人製品評価技術基盤機構 (NITE)では、ストーブ、ファンヒーターの事故の再発防止を目的として注意喚起を行います。 

プレスリリース(NITEウェブサイトURL)
https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2022fy/prs220428.html

 
【事故発生状況】
 NITE(ナイト)に通知された製品事故情報※1においては、2020年度以降にガストーチの事故が増加しており、特に製品の不具合による事故が多くなっています。

 
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202204270570-O8-9Bbd76zv
 
 
 国内では認証制度を活用した安全向上対策が進むなか、輸入品では安全性能の確認が十分行われた上で販売されているのか判然としない製品が多くあります※2。
なかには粗雑な作りによって、正しく使用していてもガス漏れが生じて、やけどなどの重篤な被害を受けるおそれがあるため、注意が必要です。

(※1)消費生活用製品安全法に基づき報告された重大製品事故に加え、事故情報収集制度により収集された非重大製品事故やヒヤリハット情報(被害なし)を含みます。
(※2)出典 経済産業省「製品安全規制の見直し」(令和4年3月25日)
https://www.meti.go.jp/shingikai/shokeishin/seihin_anzen/pdf/019_02_00.pdf

 

 
ガストーチの気を付けるポイント
■粗雑な作りのガストーチにはガス漏れなどのリスクがある。
・品質管理が不十分
設計時または製造時の不十分な品質管理のため、適切ではない材質や寸法のOリングが使用されていたり、内部に異物が付着していたり、組立や加工の精度が低かったりするものがあります。
そのようなガストーチではガスの気密が不十分となり、隙間が生じてガス漏れのおそれがあります。

・ガス漏れのリスクが高い構造
国内メーカー品の多くは、カセットボンベとの接続部に2つのOリングを使い、二段階でガス漏れを防ぐ構造となっています。一方、事故のあった製品をはじめ粗雑な作りのガストーチには、Oリングが1つだけの構造となっているものが多くあり、コスト削減と引き替えに、ガス漏れのリスクがより高くなっていると考えられます。

 
■購入時には、製造事業者や輸入事業者、販売事業者などの連絡先を確認する。
 製品の不具合による事故の約半数では、製造(輸入)事業者が不明です。
特にインターネットでの購入では、事業者に問い合わせようとしても連絡先が不明な場合があります。
品質管理や購入者への対応をしっかり行う事業者は、製品に責任を持つ者としてその名称や連絡先を明確にしているはずです。
製品を選ぶ際には、事業者の連絡先が確かなことを一つの基準としてください。
また、以下のようなものは注意が必要です。
・商品説明文などで日本語表記がおかしいもの、または日本語の取扱説明書がないもの。
・他の製品と比較して極端に安価なもの。

 
■漏れたガスに引火すると消火が難しい場合があるため、必ず、使用前に機器の点検を行う。
 事故の原因の多くはガス漏れによるものです。使用する前に必ず点検を行い、ガス漏れが生じていないか確認してください。
①  ボンベを装着する前に、接続部やバーナー部に異物が付着していないかを確認してください。
②  火の元から離れた場所でカセットボンベを装着し、カセットボンベがガストーチに確実に固定されてい 
   ることを確認してください。ぐらついているようなら使用しないでください。
③  ガスの漏れる音(シューという異音)や臭い(異臭)がしないかを確認してください。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202204270570-O5-VOztIkOI
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202204270570-O6-52eR4GLB

■大きく傾けて異常燃焼が生じた場合、直ちに立てた状態に戻す。点火は立てた状態で行う。
 ガストーチには、カセットボンベを大きく傾けたり、逆さにしたりしても使用できるタイプの製品と、使用できないタイプの製品があります。大きく傾けて使用できないタイプの製品を傾けすぎると、異常燃焼が生じて大きく燃え上がるため、やけどなどのおそれがあります。
 正常な製品には、それぞれのタイプに応じた注意事項が取扱説明書に記載されていますので、取扱説明書を確認してください。もし、使用中に傾けて異常燃焼が生じた場合は、直ちにカセットボンベを立てた状態に戻して下さい。
 また、どちらのタイプの製品であっても点火する際に傾けていると異常燃焼が生じるおそれがあるため、点火はカセットボンベを立てた状態で行ってください。
 なお、大きく傾けたまま長時間使用し続けるとバーナー部などが熱で損傷するおそれがあります。取扱説明書に指示がある場合を除き、使用中の傾ける角度は45度までを目安としてください。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202204270570-O2-L523sIwC
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202204270570-O4-hn9o5V76

ガストーチ事故の再現映像

【動画:https://www.youtube.com/watch?v=1VI6rr-m64Y
ガストーチ「1.取付不良で漏れたガスに引火」

【動画:https://www.youtube.com/watch?v=oHbjP9O_K4o
ガストーチ「2.傾け使用による異常燃焼」

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