2022.04.27 21:10
処理水タンク満杯、23年秋に 第1原発、放出時期は維持
東京電力福島第1原発の敷地内に並ぶ処理水の保管タンク(手前)=2月
政府と東京電力は27日、福島第1原発の汚染水を浄化した処理水の保管タンク計約137万トンが満杯になる時期を、従来の「2023年春ごろ」から「同年秋ごろ」に先延ばしできる見通しとなったと発表した。21年度の汚染水発生量が1日当たり約130トンで、20年度より約20トン減ったため。
東電は23年春ごろに処理水の海洋放出開始を目指しており、何らかの事情で放出開始が遅れればタンクが満杯となる事態が懸念されていた。これで試算上は時間の余裕ができることになるが、開始目標は変更しない。
処理水の放出計画は原子力規制委員会が審査しており、今月にほぼ終了した。