2022.04.27 11:58
事故当時、緊迫の無線交信 「船沈む」「救命胴衣を」
観光船「KAZU ☆(ローマ数字1)(カズワン)」(関係者提供)
「船が前の方から沈んでいる」「救命胴衣を着けろ」。北海道・知床半島沖で遭難した観光船「KAZU 1(カズワン)」から事故当日の23日午後、発信があった無線の内容が27日、判明した。交信した別の観光船会社の関係者が明らかにした。
この関係者はカズワンが予定の時刻に帰港しておらず、海も荒れていたため、運航会社「知床遊覧船」の事務所を訪れると「船と連絡が取れない」と伝えられて交信に当たった。
やりとりしたのは2回で、最初は午後1時10分ごろに交信。当初は途切れがちだったが、徐々に内容が聞き取れるようになった。豊田徳幸船長は「カシュニの滝にいる」と応答した。