2022.04.26 18:27
ウクライナ入りの医師が会見 戦時下「精神ケアが課題」
記者会見する「国境なき医師団」の一員として活動した門馬秀介さん=26日午前、東京・内幸町の日本記者クラブ
ロシアの軍事侵攻が続くウクライナに「国境なき医師団」(MSF)の一員として入り、東部を拠点に約2週間活動した救命救急医門馬秀介さんが26日、東京都内の日本記者クラブで記者会見した。現地では「高齢者や障害者といった弱者が(比較的安全とされる)西部に避難できず、取り残されている」と指摘。「国内全土に不安が広がり、睡眠障害など生活に支障が出ている。メンタルヘルスケアが喫緊の課題だ」と強調した。
門馬さんは3月21日にMSFで日本人として初めてウクライナ入りし、東部ドニプロを拠点に活動。避難所では激戦地の南東部マリウポリから逃れた人たちを診療した。