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2022.04.25 18:13

解雇無効確定も出勤拒む 神社本庁「対応を調整」

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 神社本庁の不動産取引を巡り、内部告発を理由に懲戒解雇され、処分は無効だとする裁判で勝訴した元総合研究部長稲貴夫さん(62)が25日、最高裁で判決が確定したのに、東京・代々木にある神社本庁事務所への立ち入りを拒まれたと明らかにした。


 神社本庁は同日、判決の確定について「最高裁の決定を厳粛に受け止め、今後の対応は調整していく」とコメント。事務所への立ち入りに関しては言及しなかった。


 稲さんの代理人弁護士によると、神社本庁側は判決確定後「出勤を免除する」と通知。稲さんは取材に「通用口に職員数名が待ち構えていて、追い返された。拝礼をしたかったが、かなわなかった」と話した。


 判決によると、神社本庁は2015年、川崎市に所有していた不動産を売却。その後、別の会社に高額で転売された。稲さんは、売却価格が不当に安く、背任行為に当たるなどとする文書を理事ら2人に渡したことを理由に解雇され、他の1人も降格処分を受けた。


 一審東京地裁は、公益通報者保護法の趣旨に照らし告発に違法性はないと判断。解雇は無効だとし、降格も重すぎるとした。二審東京高裁も支持し、神社本庁が上告したが、最高裁が今月21日に退ける決定をした。

(c)KYODONEWS

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