2022.04.25 03:33
多くの漁師や同業が捜索に協力 「早く見つけてあげたい」
北海道斜里町のウトロの港から捜索に向かう漁船(左)と観光船=24日午前6時4分
北海道・知床半島沖で起きた観光船の遭難事故では、地元の多くの漁師や観光船を運航する同業他社の関係者らが24日から、安否不明者の捜索に加わっている。「早く見つけてあげたい」。切実な思いを胸に、船の上から目を凝らす。
捜索に参加した漁師の男性は複数の船が現場周辺海域を岸から沖にかけ、くまなく調べたと明かす。「水温は低い。厳しい状況」。だが「生存者がいてくれと願っている」と話す。
別の観光船の船長も「助かってほしい」という気持ちで捜索に協力した。23日は強風の悪条件で他に運航する観光船もなく、緊急時の助け合いが見込めない状況だったと説明、悔しさをにじませた。