2022.04.24 17:15
「情報を」詰め寄る場面も、知床 懸命の捜索、にじむ焦り
北海道・知床半島の海岸付近で安否不明者を捜索するヘリコプター=24日午後0時47分(共同通信社ヘリから)
「何とかして」「情報を」。北海道・知床半島沖の観光船浸水事故は24日、発生から一夜明け、現地対策本部が置かれた斜里町役場ウトロ支所には乗客の関係者らが駆け付けた。怒りを帯びた口調で職員らに詰め寄る場面も。懸命の捜索が続いたが、10人の死亡が確認され、早期救助を願う地元には焦りの色がにじんだ。
ウトロ支所では町職員らが慌ただしく出入りし、乗客の関係者とみられる男性が「どういう対応になっているのか、情報を教えてくれ」「一分一秒でも(早く)何とかしてくれ」と詰め寄る声が聞こえた。男性は取材に「苦しい。それしか言いようがない。何も説明がない」と声を絞り出した。