2022.04.23 09:51
激戦地に復活祭のパンを ウクライナ西部の製菓工場
東部や南部の戦闘が激しい地域に送る「パスカ」を手にするユリア・アンドロヒブさん=20日、ウクライナ西部リビウ(共同)
【リビウ共同】キリスト教東方正教会の復活祭(イースター)を24日に控え、ウクライナ西部リビウの店先に伝統のパン「パスカ」が並んでいる。ロシアの侵攻を受けた今年は、激戦地に支援物資としてパスカを送る製菓工場もある。担当者は「ウクライナの勝利に貢献したい」と語った。
パスカはレーズンやプルーンなどが入ったカップケーキ型のパン。住民によると、教会で聖水をかけ、復活祭の朝食にする特別なパンという。
ユリア・アンドロヒブさん(27)が働く製菓工場では、作ったパスカを東部や南部の激戦地の住民に送っている。従業員は無給で働き、売り上げの一部を軍に寄付しているという。