2022.04.20 21:00
産総研、若手245人を無期雇用 不安定身分を改善、優秀人材確保
国内最大規模の公的研究機関の産業技術総合研究所が4月から、任期付きの若手研究者245人を定年まで働ける無期雇用に切り替えたことが20日、分かった。日本の科学技術力の低下が指摘される中、不安定な身分を改善し、研究に専念できる体制を整えて優秀な人材を確保する狙い。
国内では、理化学研究所で約300人の有期雇用の研究者が本年度末に雇い止めの懸念があるなど、雇用条件が厳しい研究者が多い。長期的視点で研究に打ち込める環境を提供する取り組みは注目を集めそうだ。
産総研によると、無期雇用の対象となった若手研究者はもともと5年の任期付きで採用された。