2022.04.20 19:12
在外国民審査、大法廷で結審 「投票できず」憲法判断へ
海外に住む日本人の有権者が最高裁裁判官の国民審査に投票できないことの違憲性が争われた訴訟で、原告と国双方の意見を聞く上告審弁論が20日、最高裁の裁判官15人全員が審理する大法廷(裁判長・大谷直人長官)で開かれ、結審した。一、二審判決は「違憲」としており、最高裁も憲法判断をする見通しだ。判決期日は後日指定される。
原告は映画監督想田和弘さん(51)ら5人で、2017年の衆院選と同時に行われた国民審査の際、在外邦人有権者に審査用紙が配られず、投票できなかったのは違憲だとして提訴した。国による賠償や、次の審査で投票できないのは違法であることの確認も求めた。