2022.04.20 17:00
関電の土砂処分発注で違反指摘 コンプラ委の調査報告発表
コンプライアンス委員会の調査報告について記者会見する関西電力の彌園豊一副社長(左)=20日午後、大阪市
関西電力は20日、新規制基準の施行に伴う原発の安全対策工事で、土砂の処分工事の発注プロセスにコンプライアンス(法令順守)違反があったとする「コンプライアンス委員会」の調査報告を発表した。関電の旧経営陣が福井県高浜町の元助役から多額の金品を受領した問題に関連し、監査委員会委員から問題性を指摘されていた。
高浜町の元助役森山栄治氏(故人)が顧問を務めたとされる建設会社「吉田開発」(同町)が関わった土砂の処分工事の発注プロセスが指摘を受けた。元請けのゼネコンが関電との間で契約した単価と同額で吉田開発に発注し、さらに吉田開発が地元業者に低い単価で発注した。