2022.04.19 17:27
天皇陛下が皇居で種もみまき 稲作伝える行事、5月には田植え
苗代に種もみをまかれる天皇陛下=19日午後、皇居(宮内庁提供)
天皇陛下は19日、皇居内の生物学研究所脇にある苗代に、うるち米のニホンマサリと、もち米のマンゲツモチの種もみをまかれた。農作業の伝承を目的とした恒例行事で、例年5月に田植え、秋には稲刈りをする。
グレーのジャンパーに紺のズボン姿の陛下は苗代の前にしゃがみ、職員から手渡された小さな籠から種もみをつまんで、均等になるように丁寧にまいていた。
皇居での稲作は、農業奨励のために昭和天皇が始め、上皇さまの代から種もみもまくようになった。秋に収穫したコメは、皇室の神事にも使われる。